VAIO C(VPCCW2AFJ)レビュー


購入して一カ月経ったので、使用感などまとめです。型番はVPCCW2AFJ。SonyStyleのカスタマイズモデルです。


メインPCの不調も極まってきたので、不調PCのリカバリを前提としつつ、マシンの新調も視野に入れていろいろ調査。最近のスペックを見るとノートもありかなと思い、DirectX11のGPUを搭載したノートの登場に期待をしていました。
しかし、ラインナップとしては夏以降になりそうなのと、DirectX11をネイティブに使うようなソフトの登場はまだ先だろうということで、新春ラインナップでCore i5Core i7を搭載したマシンは悪くないかなと。思い切ってマシンを新調する事にしました。



選考条件としては、

  • Windows7 64bit
    せっかくだし、64bitを体感してみたい。
  • Core i5Core i7
    4コアもいらないんだけどTurbo Boost は欲しいので、Core i3は除外。
  • メモリは最低4GB。
    Photoshopなどを使うため。
  • HDD 500GB以上、7,200rpm
    そうでなくてもボトルネックになってる記憶媒体なので、ここは高速版を。
  • Blu-rayドライブ搭載
    そろそろ動画もHDを考えているため。
  • 液晶は14インチ以上
    ウインドウを開きまくって作業する自分には、ここは譲れない。
  • 3D機能がそれなり。
    凄いものは望んでいないけど、ちょっとはゲームもやりたい。
  • 外付け液晶ディスプレイに繋げて使う。
    自室で作業するときは、フルHDの画面で作業したい。


これらを前提に、いろいろ調べた結果、国内ではSonyBTOブランドのパソコン工房、後はHPとDELLのマシンが残りました。
しかし、HPのノートは32bit版しか無いので真っ先に除外。DELLはAlienwareシリーズを考えていましたが、希望構成だと予算オーバーなので除外。パソコン工房は機能面では良いのだけど、所有欲を満たすようなデザインでは無く、Blu-rayドライブを選択できない場合が多いためこれも除外。
というわけで残ったのが、SonyVAIOなんですが、VAIO AとVAIO Fが統合され、ラインナップに残った新生VAIO Fに期待していたわけだけど、フラグシップとしてはインパクトが弱く、PS3用の「torne」が発表され、AV機能も魅力が半減しちゃったので、さてどうしようかなと下位機種を見ていたら、VAIO Cでほぼ希望にあった構成が可能な事に気付きました。カラーバリエーションも豊富だった事も有って、これに決定。


さっそく、SonyStyleで注文したのですが、HDDの在庫が無いとかで、ずっと明確な時期が示されず、ステータスが2月中旬となったままでした。「早く届かないかなー」と思っていたら、いきなり前日に発送したとメールが届いてびっくりです。
急いで部屋のレイアウトを変えつつ設置場所を確保。周辺機器との接続問題もあり、設置場所の確保をするだけなのに、大掃除やってるような状態になって、一日潰れてしまいました。電源まわりいじっていたらショートしてブレーカー落とすし、もー、ぐったり。もっと簡単にできるようになって欲しい。


さて、肝心の使用感!


スペック

  • Windows7 Home Premium 64bit
  • Core i7-620M(2.66GHz)
  • HDD500GB 7200rpm
  • メモリ 4GB
  • Blu-rayディスクドライブ
  • 標準バッテリー

ノートだし、メモリの上限は12GBもあったら将来的にも大丈夫だとうということで、Home Premiumにしました。保証サービスは、クーポンがあったので3年ワイドに加入。メモリはちょっと無理しても8GBにしとけば良かったかなと、ちょっと思っていたりするのですが、普通に使っている分には問題無いでしょう。
内臓ディスプレイは14型ワイド(16:9、1600×900、LEDバックライト)、GPUGeForce GT 330Mを搭載し、外部ディスプレイ出力は、D-sub 2048×1536、HDMI 1920×1080が可能です。



見た目の方ですが、プラスチックが多様されているため、高級感はありませんが、チープというわけではなく、ポップというかキュートな感じです。明るい色合いは女の子受けしそうだし、若い人には好まれるんじゃないかなと思いました。ライトブルーとか良さそうですよ。
私はSonyStyle限定のイエローを注文しましたが、単純な黄色ではなく、パールっぽいキラキラ感があります。黄色以外のパーツも似たような感じ。ギラギラじゃなく、控えめなとこは好感が持てますね。写真だと分かりにくいかも。



写真は保護フィルター貼っちゃった後です。すんません。
液晶は光沢タイプでくっきりできれい。設置場所によっては反射がきついかもしれませんが、個人的には光沢パネルの方が好きなのでまったく問題無いです。タッチパッドのあるあたりは、薄くグラデーションがついた質感です。




キーボードは、アイソレーション型。キーとキーの間に余白があるので、押し間違いはしずらいレイアウトになっています。



タッチパッドの表面はさらさらで、使った時に指先が突っ張らず、快適に使うことができます。職場で使っているDELLのノートPCは、タッチパッドが金属なんですが、サンド加工してるとはいえ、やっぱり指が突っ張ってなんか気持ち悪いんですよね。


各種ジェスチャーにも対応していて、ちょっと楽しいかも。
端っこをなぞるとスクロールするのは思っていたより便利なものですね。ブラウジングなんかとっても楽ちん。仕事ではマウスを使っていて、あまりパッドは使った事は無かったのですが、これなら十分実用的だと思いました。
まぁ、一気に距離を動かす必要のあるゲームでは役不足ですが、通常の使用だったら問題無いです。



【正面】
無線スイッチ、SDカード、メモリスティック、電源ランプ、ディスクアクセスランプ、バッテリーランプなどがあります。



【背面】
電源とイーサネット



【左側】
D-sub、HDMI、iLink、USB2.0x2。写真左のとこは排気口です。吸気口は底(裏面)についていますので、夏場とかは置く場所に気を付けた方が良さそう。



【右側】
ExpressCard/34、BDドライブ、マイク、イヤフォン、USB2.0x1



オープンするとキーボード上のヒンジ付近に、電源スイッチ、左右に小さなスピーカーがついています。
うちの場合は持ち歩かず、ほとんどデスクトップPCと変わらない使い方をしています。HDMI接続で外部ディスプレイに出力して、音は液晶ディスプレイのイヤフォン出力からアンプ付スピーカーに繋げています。内臓スピーカーの音質はよろしくありません。
キーボードとマウスは、ロジクールのUnifying対応製品を使っています。マウスはM505、キーボードはK340。Unifyingとは、1つのレシーバーで最大6つの周辺機器を制御する同社の技術で、機器毎にUSBを占有しないので快適。


2画面同時出力や、本体と外部出力に別々のデスクトップを表示するマルチ出力、どちらか片方だけ表示させることもできます。
また、外部出力のみにしていて、外部ディスプレイを外すと、自動的に内臓ディスプレイに切り替わります。更に、この状態から外部ディスプレイを繋げると、外部ディスプレイを接続していた時の画面設定で復帰するのは何気に良いですね。ガジェットの位置とかはずれちゃうけど。
面白いのはディスプレイをオン、オフするための「DISPLAY OFF」ボタンがついていること。これは動画鑑賞などで、テレビに出力した場合を想定したものだそうですが、自分の用途的にもマッチしていたのでありがたい機能でした。
バッテリー込みで2.4kgあるので、常に持ち歩くには重いと思いますが、家の中を移動するくらいなら問題ありません。


Windows7は初めてなのですが、見た目はVistaなので、Vistaを使っていた人はすんなり入れると思います。デスクトップのガジェットとか一緒だし。噂通り起動なんかは速いですね。「個人設定」で設定できるテーマは、一定時間で画像が切り替わるスライドショーみたのなんですが、なんか良いですね。こういうのは、けっこう需要もありそう。



ベンチマークの結果はこんな感じでした。

1920x1080(32bit)

Low 9800
High 7979

1920x1080(60Hz)、DirectX9

垂直同期 オン
フレームレート 可変
アンチエリアシング 4x
モーションブラー オフ

ベンチA 16.9、ベンチB 15.3。


1920x1080(60Hz)、DirectX10

垂直同期 オフ
フレームレート 可変
アンチエリアシング オフ
モーションブラー オフ

ベンチA 18.0、ベンチB 16.1。


バイオハザード5は、いろいろ設定変えてみましたが、あまり良い結果は出なかったです。モブが少なければ、設定低くしてなんとかなりそうな感じですけども。後は、試しにMMORPGの「マビノギ」やってみましたが、特にストレスは感じませんでした。ノートでこれだけ動けば十分だと思う。ノートの性能もバカにできないなという感じ。


Vista(32bit)で使っていたソフトをかなり古いものも含め、けっこう使っているのですが、今のところ問題は起きていません。あまりにすんなり動いているので拍子抜けというか、、、。
ただ、セキュリティソフトの問題なのか、32bitプログラムのせいなのか、なんかプログラムの起動が遅い気がします。サクっという感じじゃないんですよね。まぁ、そんなにストレスは感じないので良いのですが。



っと、読んでいてお気づきの方もいるかと思いますが、これ書き始めた時点では、ATi Mobility Radeon HD 5650 を搭載した
VAIO Eが登場していませんでした。
VAIO Eはデザインもカラーリングに凝っていて、大きさは一回り大きいけど、液晶15.5インチFull HD 1920×1080、更にテンキー付き、FeliCaポートも付いていて、重さはほぼ一緒という仕様。しかも、似たような構成にしても値段変わらないし。
もうね、このニュース見たとき、がっくりしてしまいましたよ。ほぼ据え置きな使い方がメインな自分にとっては、VAIO Eも選択肢のひとつ、というか、むしろ、DirectX11対応のRadeon 5000シリーズを搭載しているVAIO Eの方が、個人的には良かったです。どうせ持ち歩く事は想定していないし。出すならアップグレード機種と同時に発表してくれよー。


まぁ、一か月使ってみて特に不具合も無いし、あまり不満も無いので、VAIO Eの件を除けば満足しております。


そうそう、不調だったVistaマシンは、RAIDを崩して、単体HDD構成にして再インストゥールしたら復帰しました。RAIDがなんかおかしいらしい。RAIDの再構成して再インストゥールすると、途中で止まるんですよね。これに気付くのに一週間くらいかかって、ぐったりです。しかし、コントローラーの方なのか、HDDで不整合が出てて構成できないのかは、結局よく分かずじまいのまま。