のろい屋しまい

★★★★★ のろい屋しまい ひらりん



魔法や呪いのある世界で、それをかけたりといたりする”呪い屋”の姉妹ヨヨとネネを中心に、何でもありのファンタジー世界として描かれています。
帯には「鶴田謙二西島大介 二人が惚れた驚異の画力!!」とあり、勢いがあって力強く味のある画風。線がはみ出してても気にしないっていうか(w 冒頭のカラーページはとてもきれい。


登場人物はみんな魅力的です。




姉のヨヨは封印されていたせいで子供の姿ですが実年齢は18才。33才で世界を征服すると予言された絵本級の大魔法使い。



妹のネネのことが好きなニルスは、魔王を倒した者の末裔。そのせいで七代たたられて三代目。ある事がきっかけでネネに呪いをかけられ、今は冴えないカエルの姿だけど、実はけっこうな実力の持ち主。ネネのために魔女熱の特効薬の材料を採りに行く話しでは、実力の片鱗が垣間見れます。



ニルスの弟(w でも彼女もち。
姉妹の父親はネクタイで石像を切り刻んじゃうし、祖母は「滅亡許可書」なるものを持っている終言級超特大魔法使いといった具合。


人を選びそうですが流行とかに左右されない作品だと思う。かなり細かな設定が練られており裏設定なども掲載。本編はなんとなく終わっちゃって消化不良な感じですが、ラスト1ページでその後を補完しています。この辺の話しをきちんと読んでみたかった。