torneを試してみた

まだ時間があると思っていたアナログ放送の終了も差し迫まり、どういたものかなと思っていたら、PS3の地デジキット「torne」が発表されました。そろそろ仕事柄、PS3もいじっておくべきかなという事もあって、心を決めるにはタイミング的にも良かったようです。気が付いたらPS3本体とtorneのセットをポチっと(ぁー


その後、インターフェイスの高速っぷりが話題になったり、好評なレビューを読むに連れ、期待は膨らむばかり。で、先週届いたので、一週間使ってみての感想を少し書きたいと思います。
(更新:2010/5/5、2010/5/8)



良い点:

  • インターフェース。噂通り高速で、ちょー快適!
  • PS3の電源を切っていても(赤ランプ点灯のスタンバイモード)自動で起動、自動で終了してスタンバイモードに戻る。
  • USBでHDDを増設していける。USBハブなどで同時接続は4台まで。torneで管理できるのは8台まで。これはちょっと微妙(※後述)。
  • PSPへの書き出し対応。ダビング10に準拠ですが、気軽に持ち出せるのは良いですね。
  • アンテナスルー端子。他の危機にアンテナを分配できます。
  • とってもコンパクト。箱だけなら10cm角なんですが、アンテナ端子などの突起、USB接続の口が正面にあって、ケーブル端子が出っ張る事を考慮しておく必要があります。ケーブルの取り回しなんかを考えると、設置場所の奥行きは20cmは欲しいところでしょうか。
  • ゲームをプレイ中でも録画できる。ただし、録画が乱れたりすることもあるらしい。
  • PS3のトロフィーと連動するらしい。良いことなのか分からないけども。


悪い点:

  • 付属の取扱説明が分かりにくい。スタンバイモードでも自動起動するとかは、公式サイトのFAQに行かないと書いていなかった。
  • 録画したデータは、torne管理下から持ち出せない。外付けHDDをPCに接続して再生不可。ただし、PSPへの書き出しには対応している(ダビング10に準拠)
  • 録画品質の設定が固定。これが凄い残念。そんなにクオリティ必要無いってことも多いんですが。ディスクの節約もできるし、今後のアップデートで対応してくれないものか。
  • HDDはFAT32形式のみ対応。まぁ、WindowsXPの普及率考えたら切り捨てられなかったのかもしれないけど、正直不便です。
  • シングルチューナー。当然、録画しながら別の番組見れないし、時間が被っても優先度の高い方しか録画されない(この優先度指定ができるのは良いと思う)
  • HDDの登録は8台まで。 8台を超えた場合は、登録済みのHDDの登録を解除して、新たに登録する必要があります。しかし、解除されたHDDの中身は消える。え?消えるの!?  これはおかしいでしょう・・・現状、PSPにしか書き出せないわけで、torneで一番の不満点。


購入したtorneとセットのPS3は新型で、内臓HDDが250GBになったのですが、録画に使うとすぐ無くなりそうだったので、外付けドライブを用意することにしました。しかし、ドライブユニット毎購入していると設置スペースとるし、増やすたびにコンセントが必要っていうのも困りものです。そこで、PC内臓型HDDをリムーバブルで使える周辺機器を探してみました。で、見つけたのがこれ。


センチュリー 裸族のお立ち台 CROSEU2FD


名前がちとあれですが、冷却ファン付きなので、夏場に向けて良いんじゃないかなと。ちょっとニオイがきついんだけど、うちだけ? 後は、肝心のHDD。とりあえず、登録8台という上限もあるので、なるべく容量が大きく、値段の安いもの。


Seagate ST31000528AS 7200rpm 32MBキャッシュ


最近は知らない人もいるのかもしれないけど、コンシューマー向けHDDを初めて投入した老舗メーカーです。そんなこともあって、これに決定。


というわけで、ハードは揃ったわけですが、まずFAT32でフォーマットしなければなりません。torneFAT32でフォーマットされたHDDのみ使用する事ができます。
PS3本体には外付けドライブをフォーマットする機能は無いようですし、Windows7の管理ツールでは、デフォルトでFAT32は用意されていません。また、FAT32は、通常32GBまでしかフォーマットする事ができないという、難儀な仕様です。そのため、32GBを超えるサイズでフォーマットを行う場合は、専用のソフトを使う必要があります。私の場合は、外付けのHDDを購入したときに付属していた、buffaloの「Disk Formatter」を使わせてもらいました。とりあえず、公式から最新版をダウンロード。Windows7にも対応しているので安心です。
フォーマット後は、とりあえずドライブの品質チェックも兼ねて、ドライブのプロパティツールから、「エラーチェック」をしておきます。


で、試しにいろいろやってみたけれど、さくさくインターフェイスのおかげで、トライ&エラーもスムーズ。
うちは、難視聴地域でCATVが来ているのですが、受信レベルは40を少し上回るくらいでした。「レベル低いかな」と思いましたが、ぱっと見た感じでは画質などに問題はなさそうです。一部のCATVでは受信できない不具合が発生していたようですが、2010/3/23に修正パッチv1.10が配信され、一部CATVで受信できない不具合が解消された模様。


USB接続のリムーバブルHDDが連動するか不安でしたが、上記の構成で、電源オフからの録画まできちんと出来ていて問題ありません。ほんとにビデオレコーダー感覚で使えます。あと気になっているのは、torne側がUSB機器で登録しちゃっていないか、ということ。多分、HDDで管理していると思うのだけど、そんな事だとせっかくリムーバブルにした意味が無くなってしまうというか。この辺はまた別の機会に!
HDDを差し換えて認識することを確認。HDD単位で識別するようです。ちなみに、今回のHDDは2TBで、日立GST製の「HDS722020ALA330」。かなり熱くなるので、夏場が不安ですが・・・。(2010/5/8)


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