豚インフルエンザ…

ほとんど寝耳に水状態なんだけど・・・。
この状況で入出国の管理が甘い現状を見ると非常に不安です。潜伏期間ってものがあるし、サーモセンサーで発病している人だけ見ていても意味がありません。


インフルエンザのパンデミックとして有名な「スペインかぜ」(1918年)では、6億人が感染して4000〜5000万人が死亡したと言います。今は医療も発達しているし、ある程度の危機意識もあるため、そこまで酷いことにはならずに済むと考えられますが、鳥インフルエンザの流行が懸念された際は、日本国内で十数万、深刻な場合は60万を超える死者が出ると予測されました。


[参考] 厚生労働省新型インフルエンザ対策行動計画」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/


前に「鳥インフルンザ」が騒がれた時にmixiで書いた記憶があるんだけど、こっちに記載がないようなので、その際の記事をここで再掲載しておきます。内容はその時のもので古い情報です。興味ない人や、大きなお世話という人、理解されている人は読み飛ばしてください。


今年怖いと言われているのは「鳥インフルエンザ」で、毎年流行るインフルエンザとは別物です。
もちろん現在医療機関で受けられるインフルエンザの予防接種は、毎年冬に流行るインフルエンザ対策としては有効なので、無駄ということではないです。ただし、鳥インフルエンザに対しては効果がありません。


普通、鳥のインフルエンザは人に感染したりしません。
しないのですが、極まれに人に感染するものに”変異”することがあります。これが最近言われている鳥インフルエンザ新型インフルエンザ)です。どのような変異をするか予測不可能なため、ワクチンも作ることが出来ません。


過去の新型インフルエンザで有名なのが、4000万人が死亡したとも言われている1918年のスペイン風邪(インフルエンザ)。この時と同じような事が起きるかもしれないと言われているのです。もちろん当時より医学も発達しているので、こんなに酷い状況は予想されていませんが、厚生労働省によれば、万一、人に感染するように変異して流行した場合、日本国内だけで入院患者200万人、死亡者数64万人と推定しています。


と、まぁ不安を煽るようですが、事が起こってからでは手遅れになる危険性が極めて高いというわけで、騒がれている理由がご理解頂けるかと思います。そして政府のタミフル備蓄に繋がります。しかし、全然数が揃いません。他の国も状況は一緒。SARS患者を出した国では特に危機意識が高いようで、タミフルの開発元であるロシュ社の反対を押し切り、世界貿易機関WTO)協定で認められた”強制実施権”の発動をもって、タミフルに近い薬を独自生産する国も出てきています。


ただ、このタミフルは症状を緩和する薬で、ウイルスを退治する薬では無いという点で注意が必要です。副作用も言われてますし、インフルエンザ患者に接触後、48時間以内に服用を開始する薬とされており、決して特効薬ではないということを覚えておくべきです。

追記:
「ワクチンも作ることが出来ません。」の部分は、ウイルスが発見されてからでないと作る事が出来ないという意味です。ワクチンの生成には半年かかると言われていますので、流行してからでは実質間に合いません。
結局のところ一番の対策は、予防ということになります。うがいよりも手を洗う事の方が効果が高いようなので、出先から帰ったらまず手を洗う事を習慣づけましょう。