狼と香辛料 ボクとホロの一年

★★★★☆ 狼と香辛料 ボクとホロの一年


行商をしながら情報を集め、一年以内にホロを故郷へ連れて行くという内容です。
本作では原作で主人公のロレンスは出てきません。時代が違うか、平行世界のお話しということでしょうか。ホロが馬車を持っているという設定が、いろいろ想像をかきたてます。


ゲームの難易度は高くありません。買った商品を同じ街で売らないという約束事を守っていれば、お金を貯める事も容易いでしょう。慣れてきたら足をのばして、高額取引を狙うのもよし。ただし、一年という制限があるので、あまりのんびりもしていられません。また、イベントを進めるために、情報料とかけっこうお金がかかるので注意が必要です。調子にのって馬車の荷台を拡張してたりすると、金欠でストーリーを進められないということにもなりかねません。
システムはイベントが発生しているとマーカーが出たり、タッチペンで地図をスクロールできたりと分かりやすいです。気になったのは選択肢を決定する際にダブルクリックする必要があって、何度も使うような酒場での噂話とかちょっと鬱陶しく感じました。また、NPCキャラに中途半端に音声はいらないんじゃないかなと。その場面に関係無いてきとーなセリフを言われると興ざめといいますか・・・そんなことするならホロを完全フルボイスにして欲しかった。


初めてのプレイはバッドエンドも覚悟でのんびりやってたのですが、いつのまにか親密度がSランク。街の中にいるときデフォルメされたホロの絵が表示されるのですが、親密度で様子が変化しまして、放っておくと寝ちゃったり、その絵をタッチするといろんなリアクションを・・・これがカワイイ!
イベントCGは全36枚、エンディングは全12個あるようです。一回目クリアの時点で24/36、1/12。ちなみにお嫁さんエンディングでした。クリアすると商品知識などを引き継いでプレイできるので進行も楽になりそうです。


個人的には「ホロと一緒に旅ができた」ので楽しめました。しかし、ゲーム性や深いストーリーを求めると、物足らなく感じるかもしれません。ホロ好きには良いのかなぁ、そういう意味では初回限定版をおすすめします。
万人が楽しめるかという部分を考慮して☆は4つにしました。