国際共同制作・スーパーボルケーノ・超巨大噴火のメカニズム
シリーズ3部作だったようで、先の2作はドラマ仕立て、今回は純粋に科学的な検証をやっていました。
イエローストーンの噴火は60万年周期で、時期的にはいつ噴火してもおかしくありません。確認されているカルデラの大きさは70x45km。阿蘇が25x18kmほどだそうですから、その巨大さがよく分かります。
火山灰の危険性についてかなり強調していましたね。火山灰はただの灰ではなく微細な岩石で、形状は尖っていて極めて危険なのだそうです。
- 動物が吸い込めば肺で水分と結合してセメント状になり呼吸困難を引き起こす。
- 飛行中の航空機のエンジンは停止し、コックピットの窓は傷で擦りガラスのようになる。
- 密度が高いため、少しの堆積でも家屋の倒壊、屋根が抜けたりする。
- 水が汚染され、飲み水の確保が困難になる。
- 火山灰の堆積や日照不足により、農作物や家畜が深刻なダメージを受ける。
ドラマでは噴火が連鎖的に発生して、超巨大噴火に至るという設定でした。噴火の規模を表す火山爆発指数(VEI)は8。VEIは数字が一つ下がる毎に、規模が10分の1となります。
2000年の三宅島噴火がVEI2、1980年のセントヘレナ噴火がVEI5、1991年のピナツボ噴火がVEI6。つまり、VEI8というとピナツボの100倍規模ということです。
最悪のシナリオとはいえ、実際に起こったらアメリカはひとたまりもないだろうなぁ。噴火の影響は世界中に広がることが予想されています。